こんにちは。『未来の子ども達プロジェクト』公式キャラクターのミライコです。
毎月『心のメタボリックシンドローム』として精神習慣にまつわるエピソードや体験談を紹介しています。
第5弾は、きのこさんの精神習慣ブログをお届けします。
私は我が子の引きこもりで長年悩んできました。色々なところに相談に行き、言われた通りにあらゆる解決策を実践しましたが、どれも上手くいかず、最終的に引きこもるのは本人の問題だと思おうとしていました。そんな半ば諦めかけていた時に、子どもの問題は、実は私たち「夫婦の関係性で起きている」ということを「いじめが終わる方程式」(己育て塾)を通して知ることとなりました。
しかしそれは、今まで懸命に歩んできた私の人生を、まるで全否定されたかのようなとても辛いことでした。それでも私は、我が子の苦しみを解消してやりたい一心で覚悟を決め、実践を始めていきました。私たち夫婦の関係性とは、私の両親の関係性と大きく関わっていることを知りました。
父は、私が幼い頃からアルコール依存症を患い、怒ると手がつけられなくなるので、母がいつも父を怒らせないように、表面では従いながらも陰で父の悪口を言って馬鹿にしているように私には見えていました。そんな母親の姿を間近で見ていた私は、いつしか嫌なことは見ないようにし、親に心配をかけない、いい子を演じて生きていたのです。もちろん演じていることなど自覚できるわけもなく、ただただこの両親の中で必死に生きてきたのだと思います。
そんな私は、大人になってからも、相手に良く思われたくて、相手に合わせて、波風を立てないように上手く生きてきたつもりでした。それがいいことだと思っていたからです。
結婚してからも、良い妻・良い嫁・良い母でいることに、自分の存在価値を見出していたのかも知れません。しかし、それは言いたいことを言えず(言わず)、自分を押し殺して、自分を無くして生きてきただけだったのです。まるで幽霊のように・・・
そうしているうちに、自分の本当の気持ちがわからなくなっていったのです。そして、
自分のことだけでなく、当然に相手(我が子)のことも、全くわからなくなっていました。ところが物事の本質が見えなくなっていたことに気づくことができ、息子の引きこもりの姿は、まさに私そのものの姿だったということに衝撃を受けました。
それからというもの、私はとにかくできることから実践を始めました。まずは、夫に対して嫌なことは嫌だときちんと伝え、自分を大切に扱うようにしていきました。そうやって
きちんと自分の気持ちを自分で受け止め、相手に伝えていくうちに、だんだんと自分の心の声が聴けるようになるばかりでなく、夫がどんどんと変化していきました。夫婦のコミュニケーションがとれるようになっていくことで、家族や会社(自営業を営んでいます)に色々な変化が現れてきました。嘘のように目まぐるしく目の前が変わっていきました。お恥ずかしい話ではありますが、今までの私は、フワフワと地に足がついていないような感覚で生きてきましたが、還暦を過ぎてようやく自分の足で自分の人生を歩み始めたと実感しています。
「いじめが終わる方程式」を通して、「自分が自分を生きる」ことの意味を知り、毎日楽しく過ごせるようになれたことに感謝いたします。