6月22日(土)、江東区立砂町中学校で道徳授業を担当させていただきました。
関東では先日から梅雨入りして昨日は大雨でしたが、この日は暑いくらいの晴れ模様でした!
約2年ぶりで、今回で3回目となる砂町中学校。
校舎を見て、懐かしく感じました。^^
体育館での道徳授業では、1~3年生と、保護者30名弱にお越しいただきました。
まずはいつも通り、講師の自己紹介からです。
品田講師が歩んでこられた体験だけで既に聴きごたえがあり、その半生だけで講演会ができてしまうなといつも感じさせられます。生徒の皆さんも、冒頭から真剣に聞き入っている様子でした。
講演会や道徳授業で使われる先祖図のスライドは、もちろん頭では理解できても、何度見ても毎回不思議な感覚になります。
私たちがどれほど奇跡的な確率で生まれてきているのか、天文学的な数いる先祖の中でたった一人でも欠けていたら、今ここに自分はいないことを伝えていただく度に、自分ひとりの命ではないことを実感します。
恒例の握手ゲームではワイワイ盛り上がったり、リンゴの図を例にコミュニケーションをとりながら、「相手がいないと、自分のことは何一つ分からないんだ」ということをみんなで体感していきました。
道徳授業のあとは、別室に移り保護者・地域の方・先生方で意見交換会が行われました。
まず保護者の方々の道徳授業の感想をお一人ずつお話しいただきました。
『私自身も「プラス思考」にどっぷり浸かって生きてきたので、今日この話を聴いた子どもが学校から帰ってきてから、どんな感想が出てくるのか楽しみです』というお声が印象的でした。
その後、学年ごとに保護者・先生で分かれて、意見交換が行われました。
中3の保護者であるスタッフは中3グループに加わり、親である自身が変わったことで子どものいじめが終わった体験を伝えさせていただいたようです。
その後、同じグループにいた方から、保育園や保護者に向けて伝えてほしいとお話しがあったようで、体験談が持つ力を改めて実感しておりました。
その後、校長室で先生方とお話しをさせていただいたのですが、校長先生が長年たくさんの教え子さんの紆余曲折を目の当たりにしてきたからこそ紡がれる血の通ったお言葉は、ズシリと響いてくるものがありました。
さっそく9月にも生徒指導の教員向けの講演会をご依頼いただき、「いじめが終わる方程式」がご縁から広がりを見せていくことに感謝しかありません。
今回も貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
*** 道徳授業後の生徒さんの感想文を一部紹介します ***
●今まで自分を隠して生きた方が生きやすいと思ってたけど、それは自分を苦しめてただけなのかなと思いました。これからは自分を出して、そのままの自分を愛したい。
●今回の話を聞いて、自分が自分自身を認めることでいじめがなくなることを知った。そして何よりも生命がとっても大切だということ、自分はいま何を大切にするべきか改めて知ることができて良かったと思う。
●自分の命はすごく昔に生きていたご先祖様から繋げてもらったものという所が心に残りました。これからは自分をもっと大切にしてあげられるようにしたいです。
●「自分なんか」なんて言わずに、生まれてきた奇跡を大切にしたい。
●なやみがあっても、今日の話を思い出して、気持ちに向き合いたいです。
●うまく文にできないけど、すごく大切なことを教えていただきました。
●自分の気持ちに正直になろうと思った。
●今日の話を聞くまでは、いじめている相手は悪くて最低だ‼と思っていたけれど、いじめている人も何かの傷をおっていて苦しいことが分かりました。
●いじめについて分かっていた気になっていたけど、他人とかじゃなくて自分にスポットを当てた説明を聞いて、自分はまだいじめについて全く知らなかったことに気付かされた。
●今回の授業を通じて、私が特に思ったことは、自分という存在がどれだけ大切なことか改めて知ることができました。今まで「いじめる側」「いじめられる側」のどちらが悪いなどの話ばかりしか聞いたことがなかったけど、今回は相手がいるから自分のことが分かり、「ありのままの自分でいていい」ということが分かってよかったと思っています。
●いじめに関して沢山のことを聞くのかと思ってましたが、人として大事なことを学ぶ機会をいただいた講演会でした。一部の人ではなく、生きる全ての人々に共通していて、必ず聞くべきお話だと強く感じました。(中略)自分と他の人を比べたり、人を自分とは違うと考える必要はないと言ってもらえて、とても心が軽くなって、安心しました。
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生徒の皆さんが、真剣に授業を聞いてくださったことが伝わってきました。
日常のふとした時に、『いじめが終わる方程式』の道徳授業で聞いたことを思い出してもらえたら嬉しいです。
今回の記事は小嶋が担当しました。