2025年1月22日(水)、江東区内中学校の生活指導主任研修会にて、「学ぼう!いじめが終わる方程式」の教員向け研修会を開催しました。

会場校の砂町中学校は、何と、スケードボードのメダリスト、堀米雄斗さんの出身校でした。
体育館へ向かうと柔道場(畳敷き)が。垣根なく話して欲しいという校長先生のご意向で、椅子も机もナシ。来場された先生方もびっくりされながら、着席?されていました。

まず、6月に同校で開催された道徳授業の内容に触れました。「命を大切にしようと思いますか」の問いに対し、「大切にしようと思う」「思う」と肯定的な回答が96%と、同種のアンケートとしては圧倒的な高さの結果から、ストレートな受け止めをしていた生徒の実態を共有。そこから本題へ。

なるべく顔見知りでない方を選んでもらい、4〜5人くらいのグループで自己紹介。「自分を動物に例えると」のお題に、「サル!」「跳ねているからウサギ!」と、カチコチだった場が、次第にほぐれていきました。
そして、「グチる会」。日頃のご苦労を互いに吐き出し合っていただきました。講師が話し始めようとしても止まらない勢いで、先生方のたくさんの笑顔を見ることができました。

多く挙げられていた長時間労働の悩み。働き方改革が叫ばれても変わっていかない現場の現状。生徒と向き合い育てていくこと、その正解やゴールが見えづらい仕事の中で、頑張り続けている先生方。長時間労働をしていてもストレス疲労感を感じられないほどに疲弊しているご様子に「先生方の体が心配」と品田講師。「自分の生活指導」として、まずは自らの食事、睡眠の改善を呼びかけました。
グループトーク、お次は「困っている・気になっている相手」について。気になっている生徒の課題や、その原因を語りだすと、先生方がグッと真剣に。その表情を拝見し、ああプロだな、と感じた瞬間でした。また、親身に聞き合い、懸命にアドバイスし合っているご様子に、このように情報共有できる場の大切さを感じました。
その後、「いじめが終わる方程式」の講義がギュッと濃縮して行われました。
最後に品田講師から「自分を楽にできる手段をもち、心にゆとりを。」とメッセージを送ってお開きとなりました。
感想の一部を紹介いたします。
●ディスカッションにより相当心がリラックスできました。クラス等で、生徒同士で行うことも有効だなと思いました。
●他校の先生方とフランクに話ができる機会、時間が多くあり、かなりホッとする研修会になりました。
●自由にディスカッションできる時間があってよかった。話し足りなかった(笑)。心の教育に正解、不正解はない。
●他校の先生と話をすることは、自分の置かれている状況を客観的に見るという点でとてもよい機会だと思う。
●人のことを考えることも大切だが、自分を知る、理解することも大切であることを学べたよい機会でした。
●話を聴く、相手や自分を受け入れる力を育むにはどのようなアプローチが必要か考えるきっかけとなった。
●見える部分の裏(それが裏かどうかはわかりませんが)には、見えない部分があるんだということを学ばせていただきました。あるがままの自分であるがままの生徒と生きていきたいです。
●自分を大切に!思い詰めないで周りの人に助けを求めようとおもいました。
お忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。このご縁に感謝申し上げ、ご参加の先生方がご自身を大切にされ、生き生きとした日々を送られることを心より願います。
同時に、日々健闘されている全国の先生方にこのメソッドが広がり、笑顔が広がっていくことを願って止みません。
ブログはkyo-koが担当しました。