2024年7月12日(金)町田市立南中学校の1~3年・保護者向けに、『いじめが終わる方程式』の道徳授業を開催しました。
7~800人ものマンモス校で、地下に温水プールまでついていると聞いてビックリでした!
(プール入水前の恒例イベント…冷たくて思わず叫んでしまう“地獄のシャワー”も無いそうです)
冷房が効いた体育館に、5時間目を終えた生徒の皆さんが続々と集まってきます。
PTAの方々には、受付時に『いじめが終わる方程式』の体験談冊子もお配りしました。

授業が始まって、講師から開口一番
「みなさん、ちゃんと人間関係で悩めていますか~!?」
と意表を突く問いかけに、生徒の皆さんも思わずザワザワ。
人間関係で悩むことは、できれば避けたいと思うところです。
ただでさえ中学生は、思春期まっただ中で悩みも増えてきた時期かと思います。
でも、“今のうちにたくさん失敗してほしい”というメッセージには、かえってホッと心が緩んだ子も多かったのではないでしょうか。

講師の壮絶な経歴の自己紹介だけでも、「そんなに色んな体験をしているの!?」とお腹がいっぱいになるようなエピソードの数々が飛び出し、冒頭から生徒の皆さんも興味津々に耳を傾けていました。
そこから、一人の人間が生まれてくる天文学的な確率の話や、先祖図を使ったいのちの繋がりの話。また、講師が若い頃に家出をした時に起こったあるエピソードには、自分がしたことは巡り巡って返ってくるという仕組みや、いのちは必ず“補われる”ようにできているということを感じさせられます。

いつものように、握手ゲームや、シットマン・ひげっちのぬいぐるみを使って、和気あいあいとした雰囲気で授業が進んでいきました。ゲームやアイテムを使って楽しく発見しながらの授業で、生徒の皆さんは、最後まで集中力を途切れさせずに真剣に聞いてくれていた印象でした。

最後に、生徒の代表の方から御礼の挨拶がありました。
「中学校という場所は、“同調”が起こりやすいけど――」とご自身の率直な言葉で感想を伝えて下さり、体育館の後ろで聞きながら涙してしまいました。
前もって用意していた挨拶文でなく、授業の内容をしっかり受け取ってくれたんだなと感じる、素敵なメッセージでした。
最後に、アンケートでいただいた感想を一部ご紹介します。
【1年生】
●自分の生命(いのち)の大事さが改めてわかった
●先生の話の聞いて、もっと人を大切に自分を大切にしようと思いました
●何人もの、お祖父ちゃんお祖母ちゃんが繋いできてくれたので自分がいることも知りました。なので、簡単に死にたいなど思わないようにしたいです。
●いじめは自分で自分をいじめてしまっていることにびっくりしました。そして自分が生まれることがどれだけ奇跡かがわかりました。なので命をなによりも大切にしていこうと思いました。
●自分を大切にしようとおもった。命の大切さがよくわかった。言葉に表せないけどすごく!勉強になった!!
【2年生】
●いじめは相手にしていじめと言うと思っていたけど、いじめをする相手は自分だということを教わって、いじめは相手にやった気でも自分にしているのと同じことだとわかりました。
●最初はいじめの話がテーマときいて最初は重くて暗くなるんだろうなと思っていたけれど、講師の話を聞いたとき思っていたより明るく話をしてくれて、すっと内容が入ってとても分かりやすかったです。私は講師の話を聞いて感じたことは、自分の評価を下げないでもっと自分を大切にしていきたいなと思いました。
●いじめやトラブルは相手が原因ではなく、自分も原因を作っていることがわかりました。また、自分がしたことは巡り巡って自分に返ってくることが改めて実感できました。
●講師の先生の言っていたことは、どれも「確かにそうだな!!」と納得させられるものばかりでした!自分が自分を愛する。とっても共感しました!!
【3年生】
●いじめがなぜ起きるのか、どうしたらいじめがなくなるのかが分かった。
●いじめを終わらせる方程式を初めて知って、もっと自分を自分で大事にしようと思った。
●今まで聞いたことがあったいじめの話とは全く違い、いじめをする人がいるというより自分で自分をいじめるのがいじめって感じで驚きました。
●自分の命の大切さが改めてわかりました。長所と短所が=の関係になることにすごくびっくりしました。これからはちゃんと自分のこと大切にして生きていこうと思いました。
●いじめは対人のことだと思っていたけれど今回のお話を聞いて、自分自身をいじめてしまう事があると知った。自分のありのままを受け入れ、理解しようとすることが相手を大切にすることにつながることを知った。中学校は同調をする空気や、相手と比べてしまうことが多々ある環境だと思う。そんな中で今回のお話を聞くことができとても有意義な時間になったと思う。
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皆さんの感想を拝読して、道徳授業でのメッセージをまっすぐ受け取って下さったんだということを改めて感じられました。
今後、なにか苦しい状況に直面した時に、この日のお話を思い出してもらえたら幸いです。
このたびは素敵な機会をいただき、ありがとうございました。
今回のブログは小嶋が担当しました。