都内の公立中学校の2年生の皆さんに向けて、いじめ防止授業「いじめが終わる方程式」の講師を派遣いたしました。
今回の講演会は、2月の『いじめが終わる方程式』東京講演会に参加くださった一人の教員の「この話は、私の学校の生徒にぜひ聞かせてあげたい!」という熱い想いにより実現しました。こうして一人一人の想いが学校現場を動かしてくださることに、感謝しかありません。
コロナ禍により学校が休校になったり授業数が削減されたりと、我々の団体からのいじめ防止授業や道徳授業講師派遣も沢山キャンセルが出ていました。今回の講演もぎりぎりまで開催自体が危ぶまれる状況でしたが、当初は全校生徒に向けての講演会予定だったところを、生徒間で十分な間隔をとり、2年生に限定しての開催になりました。
東京都の感染者も増え、判断が難しい状況であったと思いますが、それでも生徒さんのため一心で今回の開催を決断してくださった学校関係者の皆さまに、改めて感謝申し上げます。
さて、土曜の1・2時間目の授業ということで、我々スタッフも早起きして学校に向かいました!それぞれ6時台の電車に乗って集合場所の駅に向かうも…乗り過ごしてしまう人がいたり、駅からの出口がたくさんあっておのおの真逆方向の地上に出てしまったり…(笑)。とにかく朝からバタバタでしたが、これもスタッフとしての楽しい活動の1ページ。
そんな私たちの願いが叶ったのか?天気予報は雨であったにも関わらず、曇り時々晴れという天気に恵まれ、みんなで楽しくお手伝いに駆けつけることができました。
校長先生との挨拶を済ませ、体育館の準備ができたところで、ぞくぞくと生徒の皆さんが自分の椅子を持って入ってきました。全員がマスクをして、一人一人十分な間隔を空けて椅子を配置します。
そうして、いじめ防止授業が始まりました。
品田講師の自己紹介から始まり、「比べる」という仕組みや、「自分」と「相手」の関係性の仕組みなど、様々な角度から“いじめ”が生まれるメカニズムを紐解き、自分で自分の愛の芽を育てるとはどういうことなのかを含めた「命の仕組み」について、丁寧に深く生徒のわかりやすくお伝え下さいました。
今まで、45分の1コマの授業は見せていただいたことがあるのですが、やはり2コマの授業は、丁寧でゆっくりと深くお話してくださるので本当にいいなあと感じました。
生徒の皆さんも、全体的に静かに聞いてくれていた印象でした。先生方もメモを取りながら、品田講師の話に熱心に耳を傾けてくださっている姿が印象的でした。
後日学校からいただいた生徒達の感想文を見ると、素晴らしい内容ばかりで、とても素直に受け取ってくれていたことを実感できました。
感想文はまた改めてご紹介できればと思いますが、印象的だった感想数人を紹介させていただきます。
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『いじめの講演会』って、誰かをいじめちゃダメ! という講演会と思っていたけど、自分を愛したり 自分をイジメちゃダメということを聞いて、「ああ、ふだん自分を大切にしていないな」ということに気付きました。(中略)命とはこんなに大切なものだと分かりました。
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正直、あそこまで説得力がある演説ができることに驚いた。毎年、人権の花運動とかいう、しょーもないきれい事だけで毎年同じことを言って帰っていくあいつらと比べものにならないくらいの知恵をありがとうございました。
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今までは、相手が〜とか相手を理由に自分から逃げていたけれど、自分自身に理由があるということを知って驚いた。
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相手に対して思ったことは、自分にはあるとは思っていなかったので、とても驚きました。また、自分がされたことは、ただされたわけではなく、自分が出しているということを忘れないようにしたい
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子ども達は、命の仕組みを理解することで、命の大切さを一瞬で受け取ってくれます。
元々兼ね備えた素晴らしい感性を、一瞬で取り戻すことができると言う方が正しいかもしれません。
今回の生徒さん達の素晴らしい感想文を見て、少しでも若いうちから『いじめが終わる方程式』に触れていただく機会を作る必要性を、改めて感じさせていただきました。
自粛やコロナ対策の影響により、授業回数の確保や様々な対応を求められる状況下において、土曜の貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
改めて、今回の開催にご尽力いただいた砂町中学校の皆さま、そしていじめ対策授業をしていただいた品田講師に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
今日の文章は、小嶋が担当させていただきました。
お読みいただきありがとうございました。